タナ障害が疑われる場合はMRI検査にて最終診断します。
タナ障害を見つける方法として、膝の皿の内側に親指を当てた状態で膝の曲げ伸ばしをして、コキコキ、ポキポキといった音がすればタナ障害の可能性が大きいです。
【治療】
軽症の場合は、
①運動量をおさえる
②運動後に患部を冷やすアイシング、シッブなど消炎剤を使用。
③太ももの筋肉のストレッチング。
大抵の場合は、激しい運動を控えて安静を保っていれば徐々に炎症が治まり2ヶ月前後で治ります。
繰り返し痛みが出たり、数ヶ月に渡って痛みが引かないなど重症の場合は、医療機関に診断を仰ぐことになります。
【予防策】
予防として有効なのは、膝周りの筋力を鍛えるトレーニングや柔軟性を高めるストレッチングを行なうことです。
タナの摩擦が弱まり、炎症が起こりにくくなります。
また、患部の冷えは炎症を引き起こしやすく、悪化させる要因ともなるため、常日頃から膝を冷やさないように注意しましょう。
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『関節を安定させ負担を減らす筋トレ』
膝まわりの筋肉や骨、靭帯などを鍛える筋力トレーニングを行うと、膝を支える力が強くなり安定感が増します。その結果、膝にかかる負担が小さくなり痛みを和らげることが出来る他、新陳代謝も高まって長期的にも痛みが起こりにくくなります。
※体操・トレーニングを行う際の注意点
・痛みや炎症の激しいときは控えましょ
う。
・服装は身体を締め付けない、動きやす
いものを着用しましょう。
・呼吸を止めないで行います。
(力を入れる時に息を吐きます)
・毎日継続して行いましょう。
出来れば朝と夜の1日2回行いましょ
う。
・2週間続けてみて、痛みが悪化したら
中止してください。
【ジャンパー膝】
ジャンプ動作が要求される、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、陸上競技(ジャンプ選手)などの種目で、大腿四頭筋の収縮筋力が膝蓋骨と膝蓋腱(膝蓋靭帯)の接合部に繰り返しかかることで、腱の微小断裂や変性が生じる障害です。
痛みの部位は膝蓋骨のすぐ下にあり、膝蓋靭帯炎とも言います。多くは骨端線の閉じる15歳以降で発症します。
進行すると膝蓋靭帯の部分断裂や壊死を生じることがあり、まれに膝蓋腱の完全断裂が生じることがあり、手術が必要です。
今年も七夕の季節です。皆さんが織姫・彦星に願うことは何ですか?
一昔前には映画やドラマの話だと思っていた宇宙旅行が今年の暮れにも実現するそうです。またコンピュータがプロ相手に将棋で勝利するなど、機械が果たす役割は、私たちの周りの様々な分野でますます大きくなっていくでしょう。私たちは皆さんの顔を見て、話を聞き、表面だけではわからない内面を理解した上で治療を進めていくことを大切に考えています。これからも機械に頼りきりにならないように、人の手の温もりが伝わる治療を行なってまいります。
ふくらはぎが強い痛みとともに痙攣する「こむら返り」。
こむらとはふくらはぎの事でこの筋肉が過剰に収縮して足がつることをいいます。原因は様々ですが疲労と冷え、急な運動や水分不足、ナトリウム・カリウムなど電解質のバランスの崩れ、ビタミン不足などが挙げられます。
睡眠中にも起こりやすく、高齢の方は特にご注意を。寝ている時には布団の重みなどで爪先が伸び、ふくらはぎの筋肉が縮むことで起こりやすくなります。
こむら返りになった時は、ふくらはぎを伸ばすストレッチで対処しましょう。
※ふくらはぎを伸ばすストレッチ
爪先を手前に引き、ふくらはぎの筋肉
を伸ばす。
注意:①膝は曲げないようにする
②手が届かない場合はタオルを
かけて自分の方に引く
寝ている時のこむら返りの予防は、入浴時、膝から下を先ず温めて(足湯)、半身浴して血行を良くして、寝る前にふくらはぎを伸ばすストレッチをすること。
特に汗を多くかく夏場は、身体から水分やナトリウム・カリウムが失われることが多いので要注意。
緑黄色野菜やバナナなどの果物で十分な栄養補給を。
また、運動前には、準備運動(ウォーミングアップ+ストレッチ)を忘れずに行なって、こむら返りを予防しましょう。